新人大会を見てきました

船井 慎互(高33期)

1/19男子の新人大会2次予選観戦のため近大付属高校に行ってきました。

男子では、怪我から復帰したエース坂上君が元気なところを見せてくれましたが、初戦敗退しました。

女子も、2部のチーム相手に善戦しましたが、初戦で敗退しました。

(新人大会2次予選結果)

(男子)

天王寺 02 明星(18-2520-25

(女子)

天王寺 02 好文学園女子(15-2524-26

(男子)

明星、天王寺とも先の部別では共に1部3位で1部残留を果たしたチーム同士。

明星はほとんどがレフトオープン、平行とAクイック、時折ライトからも打ってきた。

レフトエースのスパイクは打点が高く、ストレート側および対角方向に打ってきた。

米島キャプテンは今日も絶好調。スピード感と角度のある強烈なAクイック。負けている状況でも彼のスパイクやブロックでチームに活を入れ何度も追いつくシーンがあった。

相手エースは、クロスの厳しいコースへのアタックがなかったこともあり、対角方向の甘いコースのボールについては米島君がブロックでほぼ完璧にシャットアウトしていた。

決めた時にみせるガッツポーズも良い。チームで喜びを共有していた。

エースの坂上君が怪我から復帰してきた。レフトからのストレート、クロスとも強いボールを打ち切れていたと思う。

エース対角の星田君が怪我のため出られず、代わりに折戸君が入ってよく対応していたと思うが、星田君が得意としているレフトからの強打と時間差攻撃、バックアタックが使えなかったので、どうしても攻撃力が低下していたが、その攻撃力不足を解消するべく、坂上君がバックアタックを打ってきた。

また、米島キャプテンのAをおとりに相手ブロックを1枚にして平行でも見事に決めてくれた。

以前から速攻やバックアタックなどいろいろなポジションから打つ練習をしていたが、怪我から復帰した直後とは思えない程、完成度の高いバックアタックを見せてくれたことに驚かされた。1セット目では、セッターとのサイン違いもあり2本ほど打てずにそのまま返球してしまうシーンもあったが、2セット目は、2本しっかりと打ち切り、内1本を決めてみせた。単に怪我から復帰したというより、一皮むけた「進化」を感じた。

藤本君は、良いタイミングでA、Bに入っていたが、明星のレシーブやブロックが良く簡単に決めることはできなかった。しかし、サーブレのセッターへのパスが高い場合でもうまくタイミングを合わせていた。まだまだ、打てるつぼが少なく打ち損じも多いが、Bが決まり出せばもっと良くなってくると思う。Aはブロックに入られやすいがBは相手ブロッカーが読みづらいのでブロックをかわしてうちやすいはずだ。

ブロックでは相手アタッカーの打点が高いこともありどうしてもブロックの上から打たれたり、ブロックを大きく弾かれて、バックセンターの頭を超えてしまって拾えないボールもあった。ジャンプ力がアップしてくればアタック、ブロックともさらに安定感が出てくると思う。彼は、サーブも良いので速攻が決まらなくてもサーブで取り返すくらいの気持ちでやってほしい。すべてのプレーはつながっているので、何かのきっかけでリズムを作っていけるはず。

 

ライトの坂部君は、まだタイミングが合わないことが多いが、確実に状態は良くなっている。明星のブロックは、天王寺のレフトからセンターの攻撃に集中させていて、センターからの攻撃はほとんど相手のレフト側の選手が入っていて、センタープレーヤーは最初からレフト側に付いてしっかりと2枚でレフトからの攻撃に備えていた。そうした状況でライト側に背面トスであげた平行を坂部君がノーブックで決めるシーンが多かったが、ライト平行を決められるのはサウスポーならではではないかと思う。ここでも天王寺の幅を使った攻撃が見事にはまっていたと思う。

ボールを高く上げてアタックサーブを打ったり、バックアタックの練習をしたりとライトのみならず、いろんなポジションから打つという試みが良い結果をもたらしていると思う。

部別で活躍してくれた折戸君だが、今日はあまりアタックのタイミングが合っていなかったように思う。肘が肩より低く縮こまってしまっているため、ボールを下から担ぐように打ってしまってストレート方向にしか打てていない。まずはしっかりと助走を取って、ボールを顔の前でとらえられるように飛び、肘を肩の上まで回し込んでボールを上から叩けるようにしてほしい。ただし、助走の取れない状況からのアタック、難しい2段トスでも安易に返球しないで、しっかりと打って返そうという姿勢が良いし、決まるシーンも多かった。

レシーブ、サーブについても、良いプレーをしているので相乗効果を期待したい。

試合前に大阪産大の試合があり、アタック練習を見たが、コーチが手で上げるAのトスをアタッカー全員がリレー形式で順番に高速(1秒ごとに1発程度)で打っていくという練習をしていた。アップという意味合いもあるのだろうが、深く考えずにマシーンのように打つことによって体にリズムを覚え込ませる効果があると思う。天王寺でもこうした練習をしてはどうか。

セッターの前田君は、レフト、レフト平行、A,B、ライト、ライト平行、バックアタックとトスを散らしていて良かったと思う。坂上君のバックアタック、坂部君のバック平行が見事だった。さらに星田君が出れば時間差も加わるので本当に多彩な攻撃だと思う。

Aパスが入らない場合でも、縦A,Bなどももっと果敢に使っていけば、相手はブロックで備える必要があり、オープン攻撃へのブロックを1枚にできる可能性も高くなると思う。

得意のサーブについては、決定率は悪かったが結果を恐れずしっかりと打てていて良かったと思う。

リベロの一ノ瀬君は今日も堅実なサーブレシーブ、果敢なアタックレシーブを見せてくれた。ポジショニングも良かったと思う。守備の選手は目立たない存在だが、本当に「良い仕事」をしてくれている。

ただし、チーム全体としてはチャンスボールの扱いに粗さを感じた。相手からのチャンスボールは確実にAパスにしたいところだが、セッターが動かなくてはならずに速攻が使えないケースが多かった。オープン主体の大味なゲーム展開では、良いリズムを作っていけないと思う。相手からのサーブやアタックなどの攻撃を受けて(ブレイクして)いかにこちらの攻撃を仕掛けられるかが強いチームの条件だと思う。

明星との差は、こうしたつなぎのプレーだったように思う。米島君が相手アタックを止め続けてラリーが続いたが、最後に根負けして相手に決められるというシーンがあった。

しかし、決して勝てない相手ではなかったと思う。

負けはしたが、個々には成長も感じさせてくれた。何よりこの時期に1,2年生の戦力バランスがとれていることも良いことだと思う。2年生の発奮材料にもなっているはず。星田君もあせらずしっかりと怪我を直してほしい。

尾崎先生、鑛納コーチ、保護者の皆様 お疲れ様でした。

(女子)

 辻田マネージャーより、試合後のコメントをいただきました。

2セット目は1セット目のときよりサーブで攻めることができて競れていたのですが、自分たちで相手の流れを切ることや最後粘って勝ちきることが課題だと話があがりました。次の試合には、今日の試合でわかった弱点を潰して挑めるように全員で練習を頑張ります。」

山中先生、お疲れ様でした。